院長先生

【歯科衛生士の歩き方】歯科医院の院長と性格が合わないとき、先生が嫌いになった時の対処法

歯科衛生士のユリです。
歯科衛生士のユリです。
歯科医院には快適に、長〜く勤めたいものです。

歯科医院で働く歯科衛生士さんにとって、人間関係が良い医院は、快適なので長く勤めやすいですよね。

勤務先を選ぶにあたって、スタッフさんとの相性も重要ですが、院長先生との相性も非常に大切です。

医院のトップである院長先生と合わないのであれば、勤め続けるのは厳しいですよね。

歯科医院を辞めていく人の理由に、院長先生が原因と答える人は半数以上に上るようです。

実際に私の周りでも、院長先生のクセが強い説はよく耳にします。

一生懸命スタッフ教育をして、自分の医院をレベルアップさせようと取り組んでいる院長先生がほとんどですが、その裏で、ストレスを抱えて辞めて行く人がいるのも事実です。

とは言いましても、数多くある歯科医院の中で自分と合う院長先生がいる歯科医院を見つける事は難しいです。

せっかく歯科衛生士として勤務したのですから、出来るだけ上手に院長先生と付き合いたいものです。

怒りやすい性格の院長先生に対処する3つの秘訣

歯の治療に行った際に、患者さんの目の前で院長先生がスタッフを怒っているのを聞いて、とても不快な気持ちになった事はありませんか?

今回は院長先生の性格が怒りやすい(怒鳴ったり、器具を投げたりするなど)時の対処法を考えてみます。

①院長先生の考えを先読みして行動する

院長先生も皆さんと同じ人間ですので、それはイライラしたりする事もあります。物に当たりたくなる時だってあります。

器具を投げたりするのは、単にイライラを物に八つ当たりしている事も考えられますが、院長先生が自分で使いたい器具が揃っていなかったり、別の器具が準備されている事が理由としてあります。

現在は多くの歯科医院がありますが、使用する材料や器具は院長先生によって好みがあります。

私が以前勤めていた歯科医院では、週に何回か大学病院の先生や、他院の先生が交代で治療をしに来ていましたが、治療手順も違えば、使用する材料や器具の種類も好みが分かれていました。

自分が思っていない物を準備されると、トレーの上に器具を投げ付けたり、「これじゃない!」と怒鳴ったりする事もありました。

スタッフからすると「そんなに怒らなくても…」と思いますが、なにせ歯科医療はスピード勝負なところがありますので、その器具の間違い1つがタイムロスを産み、思わぬミスに繋がる事もあります。

ほとんどの先生方は自分から、「自分はこの材料や器具を使うのが好きなんだよな〜」とは自分からは言いませんよね?

むしろ先生方は、言われなくても治療に必要な物を準備しておくのが当たり前と思っているでしょう。

という事は、今どの材料や器具を必要としているのか、次はどのような手順で治療を進めたいと思っているのかを感じ取る事が必要です。

そのためにはまず、普段から院長先生の治療の流れをしっかりと確認し、この治療の時にはこの道具を使用しているといった事を覚えるように努力する事も必要です。

院長先生が怒る前に、出来るだけの事はするようにしましょう。

②院長先生と適度な距離感を保つ

院長先生の事がどんなに嫌いでも無視や、反論したりする事はやめましょう。

私達は、あくまでも雇われ側の人間なのです。

どうしても無理な時は、必要最低限の会話に留めると良いでしょう。挨拶など人として最低限のマナーはしっかり守り、治療に必要な報告、連絡、相談以外の会話は早めに切り上げましょう。

会話を少なくする事で、その分ストレスがかかるのを抑える事が出来ます。

治療中に怒鳴られたりした時は、「嫌な事でもあったのかな〜」程度に受け流すと気持ちも楽になります。

ただし、患者さん第一ですので、治療に支障が出ない程度にしましょう。

③相手の立場になって考えてみる

一度冷静になって考えてみましょう。

もし自分が歯科医院の経営者であれば、どのような人を採用したいと感じるでしょうか?

仕事が出来る人?それとも、自分の言う事を聞いて動いてくれる人?

自分の気持ちよりも先に、相手の立場になると意外とすんなり受け入れられる事もあります。

人は鏡という言葉があります。自分が相手を嫌っている場合は、ほとんどが相手も自分の事を嫌っているものです。

嫌いだ嫌いだと思っていると、自然と顔や態度にも出て、相手にも伝わります。時には相手を褒めたりする事も必要かもしれません。

  • 「先生のおかげで難しい治療、スムーズに行きましたね」とか、
  • 「先生の説明が分かりやすいって患者さんが言ってましたよ」

など何でも良いです。

褒められて悪い気になる人はそんなにいないですよね。無理矢理にでも相手を認めて、褒める事で自分自信の感情を上手くコントロールしましょう。

どうしても院長先生と性格が合わない!

「でも、どうしても我慢ができない!」
「院長先生が嫌でたまらない」

ときには、無理は禁物です。

① 歯科医院探し(歯科衛生士の求人・募集の探し方)

何を試しても院長先生との関係が改善しない場合もあると思います。そんな時はきっぱり諦めて、他の医院を早めに探す方が精神的にも楽になります。

ハローワークに行ったら、まずはその歯科医院の求人はいつから出ているのか確認しましょう。

長期的に募集をかけている歯科医院は、スタッフの入れ替わりが激しかったり、評判があまり良く無い場合があります。

実際に面接を受けて、採用された人はどの位いるのかも重要です。

採用人数の割合によっては、考え直した方が良いでしょう。

ハローワークでは、結構突っ込んだ質問でも答えてくれるところが多いようです。

② 求人先の先生と性格が合うか?見極めるポイント

求人先の歯科医院の先生と性格が合うかどうか?

見極めるには、医院のホームページを見たり、ネットの口コミも結構良い情報となります。

ホームページには院長先生の顔写真が載っている事もありますし、場合によっては、自分の趣味や、治療方針について記載している先生もいますので、自分と相性が良さそうか判断する材料になります。

後は面接時でも、先生との会話を通して、相手の表情などを読み取る事で、「何となく合わなさそうだな〜」と感じたりする事ができるでしょう。

③ 求人先のスタッフさんと性格が合うか?

歯科医院で働く歯科衛生士さんは、スタッフさんとの相性も重要ですよね。

入社する前にどのようなスタッフさんが働いているか把握するためには、歯科医院に見学しに行くのが1番手っ取り早いかと思います。

それも、忙しいと思われる休み明けの月曜日や休み前の金曜日など、混雑している時に見学するのが良いでしょう。

忙しく余裕が無い時ほど、その人の性格が現れると感じるからです。

それから、歯科関係の知り合いがいる人は、あらかじめその医院の評判を聞いておく事が出来るかもしれません。

歯科医院の情報や、口コミは意外とすぐに周りに広まる傾向があるのです。

④ その歯科医院の患者さんには怪しい人はいないか?

私が歯科医院で勤めていて、トラブルを起こしそうだなと感じる患者さんは、神経質だったり、歯科の知識や専門用語を多用してくる患者さんです。

その様な患者さんは細かい要求が多く、治療技術も相当高いものを求める傾向にあり、治療後に不満を言ってくるケースがあります。

見学の際には、医院の雰囲気だけでなく、どのような患者層が多いのかもチェックすると良いでしょう。

また、その医院の口コミサイトがあれば、口コミの内容などから参考になる事があるはずです。

院長先生と性格が合わない「歯科衛生士の歩き方」

歯科医院で働く上で、歯科衛生士が院長先生と合わないといった事は、まず、ほぼ確実にあるといっても良いでしょう。

むしろこの世の中、相性ぴったりの人を探すのは困難です。

歯科医師とスタッフ、それぞれが一つになって初めて、患者さんに最高の治療を施す事が出来ます。

チームワークの乱れは、治療の乱れにも繋がります。

心の中では何を言おうが、自由です。あくまでも私達は医療従事者として、患者さんをしっかり治療し、生活の質を高める責任があるのです。

歯科医師とスタッフそれぞれ不満があるのも分かりますが、お互い持ちつ持たれつの関係という事を覚えておきましょう。

POSTED COMMENT

  1. panpan より:

    とても参考になる記事でした。ほかの事にも通じる対処法だと思います。

  2. きなこ より:

    歯科衛生士だけでなく、仕事の上で苦手な人と接するときの対処方法として参考になると思いました。

  3. ミナミ より:

    どうしても自分にとって嫌な相手というのは存在してしまうものなので、この記事はとても勉強になりました。

  4. さや より:

    私も歯科衛生士を目指そうか迷っていた時期に1度歯科助手のアルバイトをしていましたが、自分の動きや覚えが遅いせいかよく器具を投げ付けられることがありました。本当に辛くて耐えられず辞めてしまいましたが、患者様第一なのは医療の世界では当たり前なので仕方なかったのかなあと思います。やはり適度に距離感を保って感情にあまり左右されないようにすることが仕事をする上で大切だとこの記事で学ぶことができました。

  5. sss より:

    歯医者さん側のフォローにとどまらず、十分な理由の想像・対処のしかた、詳しく載っていてとても参考になりました。
    診る側と診られる側で、相性とひとくくりに出来ずストレスを感じるシーンがありますが、伝えずに我慢したままにするのでなく前向きに話してみようという考えになりました。

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