歯科衛生士のほとんどの女性が、転職・退職についての理由として、「結婚」や「出産」を挙げることが多いでしょう。
その他の理由としては、
- 医院の先生との関係性、
- スタッフとの人間関係、
- 仕事内容や勤務条件
といった事もあるようです。
仮に現在の職場を辞めたとしても、国家資格である歯科衛生士さんは、また仕事に復帰する場合も多いです。
今回は転職先での面接の答え方について考えます。
退職理由が「歯科医院の先生」との意見相違にあるとき
治療方針・治療内容について意見が合わない
歯科医院の先生と相性が合わないから辞めたいといった理由はよく耳にします。
その中でも「治療方針」や「治療内容」が自分の考えと合わないために、他の歯科医院への転職を考える人もいるようです。
歯科医院によっては、治療内容や治療技術向上のために、歯科医師と歯科衛生士が意見を出し合い、一丸となってより良い歯科医院を目指しているところもあります。
共に歯科医院を作り上げていく仲間として、医師との意見が食い違うと、とても働きにくく感じるでしょう。
例えば歯周病治療や、予防処置などの治療方針の考えの違いです。
その歯科医院の歯科医師が、この手順でこういうふうな流れで業務してほしい、といった時に、その方針で良いのか疑問に思いながら作業する歯科衛生士さんもいるでしょう。
私の体験談を話しますと、歯周治療で歯石がまだ歯肉の中にあるのに、SRPを終了したり、CRの詰め方が気に入らないなど、細かい部分を挙げると結構出てきます。
ベテランの歯科衛生士さんほど自分の仕事スタイルを確立していますので、歯科医師に対する要求が高くなる傾向が見られます。
このように、お互いの意見が合わない事によって転職する事はよくあります。
転職先の医院面接では、前職の退職理由はどのように答える?
面接時に、前の歯科医院の先生と考えが合わなかったので辞めましたと答える人はいないですよね。
では、面接ではどのような答え方が適切なのでしょうか?
面接で前職の退職理由を聞かれたときには、
「自分は歯科衛生士として患者さんの立場になり、歯科業務をしたかったのですが、院内の雰囲気もそのような感じではなく、院長先生との考え方も違っていましたので転職を考えました」
というような答え方が好まれると感じます。
ただ、院長先生によっては、プライドの高い歯科衛生士さんを嫌う事もありますので注意が必要です。
退職理由が「歯科医院のスタッフ」との人間関係にあるとき
先輩の歯科衛生士が意地悪
歯科医院に限らず、人間関係が理由で退職される方はとても多いですよね。
歯科医院でも、人間関係を理由に退職する人は多く、私の周りでも実際に辞めている人をたくさん知っています。
体力的にキツイということならば、ある程度我慢できると思いますが、精神的ストレスがある職場では長く勤務するのは難しいです。
理由として多いのが、先輩に意地悪な人がいるという事です。
先輩衛生士さんから、面倒な業務を押し付けられたり、
「なんでこんな事もできないの?学校で学ばなかった?」といった事を言われる事もあります。
特に仕事が出来る人は、常識的に自分が出来て当たり前の事が出来ていないと、カチンとくる事があるようです。
人それぞれ「常識」は違うものなんですけどね…
業務を押し付ける事に関しては、人としての常識を疑います。
先輩衛生士の方も、自分が入社し始めの頃を思い出していただくと、そんな意地悪をする権利は無いですよね。
勤務年数が経ち、後輩が入社し医院で上の立場になると態度が大きくなる人もいますが…人間とはそのようなものなのですかね(^^;)
転職先の歯科医院面接では退職理由はどのように答える?
人間関係が理由で退職した場合、どのような答え方が適切でしょうか。
私なら「ある程度の人付き合いは出来る方だと自分では感じていますが、ストレスのかかる職場では自分の歯科衛生士としての業務に支障が出る可能性もあるため、転職を考えました。
また、貴院のような楽しくて明るい雰囲気の職場では、自分の力を発揮出来ると感じます」
というように答えるでしょう。
人間関係が嫌で辞めました、だけでは、
- 我慢強くないな、
- 打たれ弱い人だな、
などと思われかねないので、なるべくプラス思考な考えを伝えるようにしましょう。
退職理由が「仕事内容や勤務条件」にあるとき
スキルアップできる、給料が良い歯科医院
歯科衛生士の退職理由として、
- 給料が少ない、
- スキルアップするために診療内容が充実した医院に行きたい
などの理由があります。
歯科医院によって、歯科衛生士の給料にはだいぶ差があります。
給料が良い歯科医院もありますが、当たり前ですが、その分仕事は忙しい事が多いです。
ですが、
求人に記載してある、賞与や昇給などの手当て内容が、実際働いてみて違ったといった事が少なからずあったりするようです。
今ではインプラント治療はスタンダードな治療として多くの歯科医院で実施されています。
私の周りでは、インプラントについて学びたい歯科衛生士さんが、インプラントに力を入れている歯科医院に転職した話を聞きました。
歯科医院によって、小児歯科に力を入れている所もあれば、矯正歯科に力を入れている所など様々です。
色々な歯科医院を経験して、自分の実力をアップさせるのも知識が豊富になって面白いかもしれません。
転職先の歯科医院面接では退職理由はどのように答える?
面接時の答え方としては、
「前の職場では学べる知識が限られており、貴院のような充実した環境の下で、自分の学力を高めたいと思いました」
というような答え方が良いでしょう。
あくまでも、前の職場の愚痴や悪口を言うような事はマイナスイメージとなりますので、絶対に避けましょう。
今回記載した退職理由の他にも様々な理由があると思いますが、どのような言い回しで話すと相手に伝わり、納得してくれるのかを考える事が大切です。
自分が社員を採用する側であれば、どのような人材を求めるかを考えると、自然と言葉も浮かんでくるでしょう。
面接の際に、実際に参考にしたいと思います
転職時前の勤め先を辞めた理由を上手に言う方法がわかり勉強になった。