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【ズバリ!】歯科衛生士の離職率は?⇒仕事を辞める理由と原因を確認する

歯科衛生士のユリです。
歯科衛生士のユリです。
歯科衛生士が、せっかく働いている職場を辞める理由はなんでしょう?

歯科衛生士の離職率はどのくらいか知っていますか?

歯科衛生士という職業は、離職率が高い事が問題視されています。仕事を辞める多くの理由は、歯科衛生士はほとんどが女性の方ですので、女性特有の理由も関係しているようです。

国家資格を持つ、歯科衛生士は、たとえ仕事を辞めたとしても、仕事に復帰出来るような状態になれば、また歯科衛生士として新たに勤める事が出来ます。

今回は歯科衛生士の離職率についてお話しします。

「統計調査」による歯科衛生士の離職率

特に若い女性の職業であるイメージの強い歯科衛生士ですが、離職率を統計学的にみるとどのようになっているのでしょうか?

京都府歯科医師会の「京都府下における歯科衛生士の実態調査報告」によると、65%以上もの歯科衛生士が平均すると1〜3回も転職、退職していることがわかりました。

また、養成機関を卒業後、新卒で正社員として数年間勤務すると、結婚や出産を機に退職する歯科衛生士が非常に多く、出産後にパートやアルバイトの歯科衛生士として働く人が多いという報告がされています。

確かに、結婚や出産を理由として、歯科衛生士の仕事を離職することは理解できます。

でも、結婚や出産以外で、仕事を辞める理由には、どのようなものがあるのでしょうか?

歯科衛生士が辞める3つの理由・原因

①歯科医師と合わない

どの職業に勤めてもいえることですが、歯科衛生士にとっても、上司とソリが合わないということは、とても仕事がやり辛いものです。

特に歯科医院は一般的な会社よりも少人数で経営している所が多く、一緒に働くスタッフも少人数に限られていますので歯科医師と合わないという事はとても精神的ストレスとなります。

院長と「人柄が合わない」、「生理的に無理」、「信頼できない」など、人によって様々な理由があると思います。

歯科業務は歯科医師と歯科衛生士が連携して行い、お互いのサポートが必要なので、関係が良好でない場合は、スムーズな診療を行う事は難しいでしょう。

そもそも、自分の診療方針と考え方が違ったりする場合も、転職などの理由となるようです。

②妊娠、出産後のサポート体制

妊娠、出産後のサポート体制

歯科衛生士の離職率の原因の1つとして、妊娠や出産後のサポート体制の問題が挙げられます。

歯科衛生士は職業柄、立ちっぱなしや、前屈姿勢での作業が多くなる事が多いです。

妊娠中は、体に無理は禁物ですので、体調が優れない時や、疲れたりした時に気軽に休みを相談できる環境が必要になります。

また、出産後は職場復帰する方もおられますが、子供が熱を出した時、ケガをした時など急遽休みが必要になる時もあります。

そのような時に、代わりに出勤できたり、理解してくれる歯科衛生士の人が職場にいるのかが非常に重要です。

産休明けで職場復帰して、子供の具合が悪くなり病院に連れて行ってから遅れて出勤したところ、

「これだから小さい子供がいる人は…」

というようなイヤミを言われたという話を聞いた事があります。

それから、歯科医院によっては、育休が取得できない(院長等の判断で)場合もあるようなので、今後自分が妊娠の可能性がある場合は、就職先の情報をしっかりチェックしましょう。

妊婦加算

話は変わりますが、私は今問題となっている妊婦加算に反対です。

歯科では問診の際に、妊娠中であるか必ず確認します。

これは、レントゲン撮影をしたり(歯科で使用するレントゲンは放射線量はわずかなので身体に影響はないと言われている)、投薬したりする場合があり、治療を進める上での大切な情報です。

妊婦加算が実施された場合、料金が高くなるのを嫌がり、妊娠中という重要な情報を隠して治療してしまう妊婦さんも出てくるかもしれません。

話はそれてしまいましたが…要するに、妊婦さんや、産後の女性を思いやる環境が必要だと私は感じます。

③スタッフとの人間関係

歯科医院は一般企業に比べると、少人数体制の所が多く、スタッフとの仲の良さが非常に重要です。

院長先生がとても良い人なのに、スタッフとの仲が最悪といった話を聞く事もあります。特に歯科は女性が多い職場ですので、ドロドロとした人間関係の所もあります。

その中でもお局さんとの関係性が原因だと答える歯科衛生士が多いです。

クレーム対応させられる、話しかけても冷たい態度をとられる、ミスをした時にイヤミを言われるなど理由は様々です。

そのような環境では人付き合いの事だけにとらわれてしまい、仕事を覚えたくても頭に入ってきませんよね。

具体的に、離職率が高い歯科医院等はこんなところ

全体的にみると、離職率が高い歯科医院は、

  1. 人間関係が良くない、
  2. 院長の評判が悪い(スタッフ側からみて)、
  3. 勤務体制に問題がある

というような所が多いでしょう。

離職しないためには、こんな歯科医院がおすすめ

せっかく資格を取って、苦労して歯科衛生士となったのですから、なるべく離職しないようにしたいものです。

まず私的に、スタッフの人間関係の良い所に勤めた方が良いと考えます。

たとえ院長先生と合わないとしても、休憩時間やその他の一緒に行動する時間を考えると、スタッフとの時間の方が多いからです。

おおげさに言うと、院長先生と合わない場合は診療中だけ我慢すればいいのです。

その他にも、給料が高い職場でないと絶対に嫌だ、スタッフ関係はどうにでもなると思っている人もいますよね。

確かに人それぞれ歯科医院を選ぶ基準は違うでしょう。

歯科医院を選ぶ際に、自分はこれだけは絶対に譲れない!と思うものを決めて就職活動をすると、離職率は減少するかもしれません。

ただ、就職してから自分が思っていたものと違ったという事にならないように、できるだけその歯科医院の情報を集めるようにすると失敗が少ないはずです。

  • 歯科の知り合いに聞く、
  • 患者として通っている人がいたらどのような雰囲気か教えてもらう、
  • ネットの口コミを参考にする、
  • 実際に見学に行くなど

すぐに行動できる事もあります。

離職率が高い歯科衛生士ですが、それ以上にやりがいもたくさん感じられる職業です。

きっとこの記事を読んでいる人の中には、今の職場を続けようかどうか迷っている人も多いと思いますので、一度立ち止まり自分の考えを見つめ直すきっかけとなってくれたら嬉しいです。

POSTED COMMENT

  1. panpan より:

    一緒に働いている人たちとの人間関係はとても重要で難しいことですね。

  2. 咲子 より:

    歯科衛生士さんはなくてはならないお仕事です。やむを得ない事情以外で離職する方が増えないよう、環境が整うことを願います。

  3. りんご大福 より:

    歯科衛生士さんに限らずどの職種でも人間関係はありますが特に女性が多い職種なので人間関係は複雑なのかもしれません。職場環境を整えることは大切ですが各々の職員に対する考え方で働きやすさが大きく変わると思います。皆お互い様。

  4. きっきっき より:

    前の彼女が歯科衛生士でした。人間関係に恵まれていたようで働きやすかったみたいです。女性がもっと社会進出しやすい環境作りを早急にしてもらいたいです。

  5. とまと より:

    会社と違って、四六時中、院長=経営者と顔を突き合わせなくてはいけない状況にあるので、業務上以外にも色々なストレスがあることが多いですよね・・・。

  6. より:

    どこの職場でもそうですが、人間関係がすべての仕事のベースに来ているような気がします。
    女性が多い職場はその辺が難しいなと感じます。

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