皆さんは歯科衛生士の仕事を想像する時、労働時間はどうなっているのだろうと疑問に思う人も多いでしょう。
その中でも今回は、歯科衛生士として就職先に選択される割合が高い、歯科医院の労働時間とその他の勤務先の労働時間についても触れていきたいと思います。
歯科衛生士の1日の労働時間は?
歯科医院の数は、今ではコンビニの数よりも多くなっているのはご存知でしょうか?
コンビニよりも多いという事は…想像するだけでとても競争率が高い事が分かりますね。
そうなんです。
どこの歯科医院も自分の医院に患者さんを呼び込み、定着させようと必死なのです。
最新の機械で治療する事や最先端技術をアピールしたりと、どうやったら自分の歯科医院に患者さんが来てくれるのか…
まさに患者さんの奪い合いです(^^;)
その中でも、最近では診療時間に力を入れている歯科医院も多くなっています。
- 平日仕事が終わってからでないと来院できないから、遅い時間までやっている歯科医院でないと来院出来ない
- 土日でないと来院出来ない
といった患者さんも多くいらっしゃいます。
そのようなニーズに応えてくれる歯科医院は、患者さんにとってとても魅力的なのです。
ほとんどの歯科医院は日曜日は休みだったり、平日は5時半までの受付で終了だったりします。
つまり、他の歯科医院がやっていない事をやれば、それだけその歯科医院の患者獲得率も高くなります。
他の歯科医院と同じ事をしていては、いつまで経っても自分の歯科医院に患者さんを定着させる事は難しく、患者さんは自分の希望を叶えてくれる方へと流れていくのです。
そのような事からも、今は拘束時間が長くなっているように感じます。
歯科医院の労働時間時間はその医院によって違いますが、8時間労働(休憩時間を除く)が基本となっているようです。
ちなみに私の経験からも、8時間労働が多かったです。
大学病院勤務の場合も8時間労働が基本ですが、一般歯科医院が19時や20時に終わるところが多い中、大学病院では17時半頃に終わるところが多いようです。
その代わり歯科医院よりも、朝は早めの出勤である傾向があります。
歯科医院の土日の診療は、土曜日、または日曜日の午前か午後のみ診療という場合もありますが、保健所や保健センターは土日休みの場合が多いようです。
歯科医院の出勤時間・昼休憩、午後診療は?
歯科衛生士の実際の労働時間は8時間くらいの歯科医院が多いようですが、先ほどお話しした通り、今は拘束時間が長い歯科医院が多いようです。
私が勤務していた歯科医院では、診療時間は9時半からなのですが、朝の準備(パソコンやユニット立ち上げ、器具の滅菌、掃除、朝のミーティングなど)をしなければならないため、8時半出勤でした。
そして昼休憩は12時半頃〜13時45分まででした。
午後の診療は14時〜19時までなので、実質的に歯科医院にいる時間は8時半〜19時までの事が多かったです。
もちろん歯科医院によって「出勤時間⇒休憩時間⇒午後診療が始まる時間⇒受付終了時刻」が違うので注意しましょう。
歯科衛生士の仕事って、残業はあるの?
歯科医院の残業ですが、これも歯科医院によって違います。
私が勤務していた歯科医院でも、日によって残業がある日とない日がありました。
残業の有無の基準は、やはりその日一日の忙しさにあったような気がします。
忙しさに追われて患者さんのカルテ作りや治療計画など終わらない場合は、昼休憩時に作業したりもします。
昼休憩時間でも終わらない場合は、診療が終わってから作業したりしました。
私の場合、次の日に支障がない程度の残業に抑えたかったので、なるべく昼休憩に終わらせるようにはしていました。
知り合いの話では残業での作業だけでは間に合わず、休日出勤をしていたという話も聞いていましたので、残業に関しては歯科医院によって差があるでしょう。
歯科衛生士って残業代は出るの?
歯科衛生士の皆さんの残業代はどうなっているのでしょうか?
なるべく早く帰りたい時でも、急患が来たり、無理なアポイントの取り方などでどうしても診療時間が過ぎてしまう事もありますよね。
「今週もサービス残業多かった〜」といった話をよく聞く事がありますが、実は10人未満の歯科医院では週44時間以内の労働時間では残業代を支払う義務がないのです。
多くの歯科医院では、診療終了時間の30分後から残業代が計算され、15分単位で残業代が支払われる歯科医院が多いようです。
ですが、歯科医院によって残業代が出ないところや、30分単位の切り捨てをするところもあります。
逆に、残業代が多く支給される歯科医院では、月に5万〜7万ほどもらっている歯科衛生士の方もいらっしゃるそうです。
残業代については、歯科衛生士としての勤務経験による金額の差はあまりないように感じます。
新人さんでも経験者でも、残業代の金額は同じくらいです。
残業代が多く支給されていた歯科医院に勤めていた人が、残業代が出ない歯科医院に転職した場合、手取り額が下がる事もありますので注意しましょう。
転職するときの注意事項⇒実際の労働時間の調べ方は?
求人票にも労働時間は記載されていますが、歯科医院によっては実際の労働時間と違う場合もあるようです。
また、内定が決まった場合にも、自分の思っている契約内容と違っている事もありますので、雇用契約書をしっかり読む事も大切です。
多くの人は、希望の勤務先を見学する機会があると思いますが、もし可能であればタイムカードなどの労働時間が分かるものを見せてもらうと良いかもしれません。
後は、あまり現実的ではないように思いますが、その歯科医院を知っている人や近所に住んでいる人がいるといった場合は、
あそこの歯科医院はいつも何時〜何時まで院内の明かりが点いている、などといったリアルな情報を得る事が出来るかもしれません。
転職するときのチェックポイント⇒残業代の調べ方は?
歯科衛生士として転職する際、お給料も気になりますが、残業代はどうなっているのかも気になるところですよね。
ですが、求人票には残業代の有無や金額が記載されていません。
残業代の確認方法は、やはり面接時に面接官(院長先生の場合が多い)に直接確認する事ではないでしょうか。
ただ、お金に関する事ですので聞き方によっては相手に不快感を与えかねないので、確認する際には、相手に嫌な感じを与えないように配慮が必要です。
今回は歯科衛生士の労働時間についてでしたが、参考になりましたでしょうか?
歯科衛生士として働くにあたって、後悔のないようにしたいものですね!
以前から歯科衛生士の詳しい仕事内容について興味がありました。
この記事では労働時間についての解説、残業や残業代についての裏話的なものまで知ることができてとても参考になりました。
転職活動の知識として蓄えておきます。
歯科衛生士の残業代の仕組みが良く分かった
私は別に歯科衛生士ではないですが、歯科衛生士さんも残業があるんですね。
しかも、月に残業代だけで、5万もらえる人がいるってなかなか残業多そう…。
確かに大学病院って朝早くから並んでいるイメージがあります。先日は、朝7時から都内の病院に並びました。
以前歯科医院に勤めていましたが、
雇用契約がしっかりしていない所で社会保険にも入れませんでした。
残業代は安かったです。5万円なんて貰えるところあるのかな・・