合格者ノート

【独学・合格テキスト】貸金業務取扱主任者⇒わかりやすい試験ノート

短期合格者
短期合格者
貸金業務取扱主任者の解りやすい試験対策ノートです。

3ページ目は「貸金業務取扱主任者」について纏めています。

(1)貸金業務取扱主任者の意義・設置

貸金業務取扱主任者とは

貸金業務取扱主任者とは、試験に合格し、+内閣総理大臣の登録を受けた者をいう。

*貸金業者による設置義務

貸金業者は、営業所等ごとに、貸金業務の従事者50人に対して1人以上の貸金業務取扱主任者を置く必要がある。

1.主任者は、その営業所等ごとに、常時勤務する者であること。但し、常時在中する必要はない

2.1つの営業所等の専任であること(兼任は不可)。但し、自動契約受付機orATMでのみ業務を行う営業所等の場合には、兼任できる

3.従業者50人に対して1人を下回った時は、2週間以内に必要な措置をとること

*貸金業者による「主任者」氏名の明示義務

・資金需要者等から請求があったときに限り、主任者の氏名を明示する義務がある。

練習問題
  1. 貸金業務取扱主任者試験に合格した人は、内閣総理大臣に登録申請する(居住する住所の都道府県に申請するのではない)。

(2)貸金業務取扱主任者の登録申請・更新と、講習

・貸金業務取扱主任者は、主任者登録後、3年ごとに登録更新が必要。
⇒登録申請・更新の日前、6ヶ月以内に行われる講習受講が必要。

・但し、登録申請の場合、試験合格後1年以内に主任者登録すれば、講習受講は不要

(3)貸金業務取扱主任者の登録申請⇒拒否事由

①書類不備:虚偽記載、重要事実の記載なし。
②登録拒否事由(貸金業者登録の拒否事由と類似)

・禁錮以上の刑(罰金刑は含まない)に処せられ、その刑の執行を終わり、または刑の執行を受けることがなくなった日から5年を経過しない者は、貸金業務取扱主任者登録の拒否事由に該当する。

・罰金刑でも登録拒否事由となる場合
⇒貸金業法違反、出資法違反、刑法違反、暴力団の法律違反に該当する罪等

・基本的に数字は、5年・30日以内。
・法人の貸金業登録を取り消された後、60日以内に役員であった者主任者のみ60日(⇔貸金業者は30日)

練習問題
  1. 貸金業者の業務に従事しなくても、貸金業務取扱主任者登録は受けることができる(★)。

(4)貸金業務取扱主任者「登録簿」「記載事項の変更」「死亡等の届出」

*内閣総理大臣の主任者登録簿

内閣総理大臣は、次の事項を記載した主任者登録簿を備え置く。

①「主任者」の氏名・住所・本籍、合格年月日・登録番号など
②「貸金業者」の商号・名称・登録番号(貸金業者の住所は登録不要

「主任者」の登録簿には、貸金業者の住所は登録不要。

「貸金業者」の登録簿には、主任者の住所は登録不要。

*主任者登録簿の記載事項の変更

・主任者登録簿の記載事項に変更が生じたら「遅滞なく」変更申請(貸金業者登録簿は2週間以内に変更申請)

*主任者の死亡等の届出

届出義務者は30日以内に内閣総理大臣に届出

・死亡等(死亡、後見・保佐、破産、登録拒否事由)が生じたら、「届出義務者」はその日から「30日以内」に内閣総理大臣に届け出る。

・死亡の場合は、死亡を知った日から30日以内に届出

主任者の届出義務者

死亡 ⇒相続人
成年被後見人 ⇒成年後見人
被保佐人 ⇒保佐人
登録拒否事由 ⇒本人
破産の場合 ⇒本人(※貸金業者の破産だと、管財人)

「貸金業者」が破産した場合⇒管財人が届出義務者

「主任者」が破産した場合⇒本人が届出義務者

 

練習問題
  1. 貸金業者の住所は登録事項ではないので、勤務地が変更しても登録変更は不要。
  2. 主任者が転居したときは、遅滞なく「主任者登録」の変更申請する必要がある

主任者登録簿の場合、その日から2週間以内に変更申請するのではない!
⇒★貸金業者の登録簿変更であれば2週間以内であることに注意する。

(5)主任者登録の「取消」「抹消」「登録事務の委任」

*主任者登録の取消

・内閣総理大臣は、次の場合に主任者登録を取り消すことができる。
(登録拒否事由、不正な手段で主任者登録、合格取消、法令違反など)

*主任者登録の抹消

・内閣総理大臣は、次の場合には必ず主任者登録を抹消しなければならない。

①主任者本人から登録抹消申請、
②主任者登録の更新をせず期間経過で登録の効力が失った、
③死亡等の届出があった=上記、
④(届け出なくても)主任者死亡で相続人がいない、
⑤主任者登録が取消された

*登録事務の委任

・主任者登録事務は、内閣総理大臣から日本貸金業協会に委任
⇒申請書・届出書の提出先は日本貸金業協会(不服あるときは内閣総理大臣に審査請求する)

 

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目次

1.貸金業法および関係法令分野

目的・定義 (A) ノート1 問題集1
貸金業者 (AA) ノート2 問題集2
貸金業務取扱主任者 (A) ノート3 問題集3
禁止行為・広告・勧誘 (B) ノート4 問題集4
貸付けに関する規制 (A) ノート5 問題集5
基準額超過・極度方式基本契約 (AA) ノート6 問題集6
生命保険契約、特定公正証書 (AA) ノート7 問題集7
契約締結前書面、契約締結時書面 (AA) ノート8 問題集8
保証契約、受取証書・債権証書 (AA) ノート9 問題集9
取立て行為、取立てにおける書面 (A) ノート10 問題集10
債権譲渡等と保証契約に係る求償権 (B) ノート11 問題集11
指定信用情報機関と貸金業協会 (B) ノート12 問題集12
監督処分〜貸付自粛まで (B) ノート13 問題集13
利息、賠償額の予定、保証料 (A) ノート14 問題集14
弁護士法・サービサー法・e文書法 (C) ノート15 問題集15

2.貸付けに関する法令と実務
3.資金需要者等の保護

個人情報保護法 (B) ノート16 問題集16
消費者保護法、不当景品類・不当表示法 (B) ノート17 問題集17

4.財務および会計 (D)